地震が頻繁に発生する日本では、塀やフェンスの耐震性を高めることが建物全体の安全性に繋がります。その中でも、EPS（発泡スチロール）を使用した塀（エアーウォール）は、従来のコンクリートやブロック塀に比べ、優れた耐震性能を発揮します。ここでは、エアーウォールの基材であるEPSの特性について5つご紹介します。

1. 軽量素材による安全性の向上

EPSは非常に軽量な素材であり、これが耐震性を高める大きなの理由の一つです。従来のコンクリートやブロック塀は、その重さに地震の揺れが耐えられず、倒壊のリスクが高くなります。しかし、EPSを使用している塀（エアーウォール）は軽量なため、揺れによる負担が少なく、地震のエネルギーを効果的に吸収・分散します。その結果、倒壊のリスクを大幅に軽減することができます。

2. 柔軟性による衝撃吸収能力

EPSは軽量なだけでなく、柔軟性も兼ね備えています。この柔軟性により、地震による揺れや衝撃を効率よく吸収し、塀全体に過度な力がかかるのを防ぎます。特に大きな地震でも、ひび割れや破損が生じにくい特徴があります。

3. 構造全体のバランスと安定性

エアーウォールの構造は、EPS（発泡スチロール）を基材とし、その上に特殊メッシュと仕上げ材で覆った軽量で柔軟性の高い塀です。軽量であることから、基礎部分にかかる負担も少なく、全体の安定性が向上します。これにより、地震発生時にも大きな損傷を受けにくくなります。

4. 施工がスムーズでコストも削減

EPSを使用した塀は、軽量なため設置が容易です。従来のブロック塀に比べ、施工がスムーズで基礎工事に過剰な補強が不要な分、耐震性と安全性が向上します。さらに、施工期間が大幅に短縮され、コスト削減にもつながります。

5. メンテナンスが少なく長期的な耐久性

従来の塀は、地震の影響でひび割れや崩壊のリスクがあり、定期的なメンテナンスが必要です。しかし、EPSを使用した塀はひび割れに強く、地震後のメンテナンスが少なくて済みます。これは、コストパフォーマンスの向上にもつながり、長期間にわたってその耐久性を維持します。

まとめ

EPSを使用した塀（エアーウォール）は、軽量でありながら高い強度を持ち、耐震性に優れた外構材として注目されています。地震の多い地域では、その耐震性と安全性から、住宅や建物の外構設計において理想的な選択肢となるでしょう。軽さと柔軟性がもたらす揺れへの強さ、施工の容易さ、そして長期的なメンテナンスフリーな点から、エアーウォールは現代の地震対策における革新的なソリューションと言えます。